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2016 年 03 月 02 日

永久保存版 御朱印アートブック

著者:

菊池洋明

出版社:

PHP研究所

寺社にお参りに行くと、「御朱印所」に並ばれている方をよく目にします。最近は、「御朱印ガール」と呼ばれる若い女性の間でブームになっているほか、年齢、性別に関係なく多くの方が寺社を訪れ、御朱印を頂いているそうです。

ところで、御朱印とはどのようなものかご存知でしょうか。元々はお寺に写経を納めた際、それを書いた証として授与された証明書だったとのこと。やがて、お寺に参拝した証として御朱印が頂けるようになり、明治時代になると神社でも授与されるようになったそうです。

もちろん、御朱印はとても有り難いものなのですが、アートとしても実に見事。筆でしたためられた文字は、力強い筆さばきや、繊細なものなど個性的。また、ほとんどが手書きであるがゆえに、同じものが二つとないのも魅力的です。

本書では御朱印を集めることをライフワークとしている著者が、実際に全国の寺社を訪れて集めたものを紹介しています。そのため、「行きたいけどなかなか行けない寺社の御朱印」にもお目にかかることができます。

比叡山延暦寺は行ってみたいけれど、なかなか行けないお寺のひとつ。その御朱印は、豪快な筆の運びに有り難くも圧倒させられます。また、延暦寺の由緒や見どころなども解説されており、ちょっとしたお参り気分が味わうことができました。ついつい寺社に足を運びたくなる一冊です。(中山寒稀)

永久保存版 御朱印アートブック