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2015 年 11 月 20 日

40歳オーバーでニート状態だったぼくが初めてTOEICを受けていきなり930点取って人生を劇的に変えた、効果絶大な英語勉強法

著者:

春名久史

出版社:

リンダパブリッシャーズ

本書を読んでまず驚いたのが「TOEIC930点の影響力」です。

40歳を超え、友達なしのニート状態だった著者はブラック企業でさえ門前払いにされてしまう日々。そんな人生を大きく変えたのが、履歴書に書いた「TOEIC900点」という一行だったそうです。就職試験の書類審査を軽く通過するようになった上に、面接官の態度はそれまでの「上から目線」から一変し大歓迎ムードに。しかも、賃金はそれまでのなんと6倍に。

その勢いに乗り、英語資格の最高峰ともいわれる「通訳案内士」に挑戦し、こちらも同じ勉強法で見事に合格。通訳ガイドになり、海外のホテルや旅行会社からヘッドハンティングを受けたこともあるとのこと。今や世界中に友達がいるそうです。

 

そんな著者の人生を激変させたというTOEIC930点を取った勉強法をまとめたのが本書です。帰国子女でもなく一流大学出身でもない著者が勉強に費やした期間はたったの5週間。そして使ったのは公式問題集5冊のみ。その5冊をひたすら繰り返し解いたそうです。

予備校、英字新聞、CNN、単語帳など、今までのTOEICのスコアアップの常識と言われてきた方法は不要だとのこと。

ただし、公式問題集の使い方には、ちょっとしたコツがいるそうです。

 “(1)日本語訳を読む

(2)英文を読む

(3)解答・解説を確認する

(4)英文を目で追いながらCDを聞く“

こんな単純な方法で点数が取れるのか、マークシートだから偶然だったのではないかと思われがちですが、著者は同じ勉強法で通訳案内士も合格しています。

また、語学の習得は時間がかかると言われていますが、TOEIC高得点取得が目標であれば、記憶を維持するために短期集中が有利とのこと。長文読解が苦手でも、リスニングが聞き取れなくても、文法が嫌いでも、ポイントを抑えたTOEIC対策で攻略ができるそうです

具体的な公式問題集の使い方が掲載されているので、「成功者の理屈」にとどまらず、実用的なTOEIC攻略法になっています。また、著者が変わっていく過程にも、とても惹かれました。「人生を変える」ための自己啓発書としても、面白いものになっています。(中山寒稀)

40歳オーバーでニート状態だったぼくが初めてTOEICを受けていきなり930点取って人生を劇的に変えた、効果絶大な英語勉強法