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2015 年 11 月 17 日

冷えない人はやっている シャワーお灸

著者:

白神典明

出版社:

自由国民社

現代人には冷え性が増えていると言われています。たかが冷え症と言っても、東洋医学ではさまざまな不快な症状の原因と言われていますし、何よりも日々の生活が辛い。そこで鍼灸師で日々、不定愁訴(原因がわからない体調不良)を訴える患者の治療にあたっている著者が冷え性改善のためにすすめているのがお灸になります。

ところが、「お灸には興味があるけど、匂いが気になる」「煙が苦手」「なんだかコワイ」など、使用に二の足を踏んでしまっている方も少なくないそうです。そこで著者は「シャワーお灸」を提案しています。シャワーのお湯でツボに温熱刺激を与える方法で、お灸と同じ効果を得ることができるとのこと。

 

“長い間、自分だけで使う裏ワザ的なリラックス法でしたが、親しい友人にも教えたところ大変好評で、冷えで悩んでいたのが改善したとか、夜寝付けなかったのがあっという間に眠れるようになったなどと、喜ばしい感想をもらいました”

必要な物は温度調節ができるシャワーだけという超お手軽な健康法です。ツボの位置がわからない方でも、シャワーお灸で最も重要だとする「仙骨」はお尻の割れ目の上でとてもわかりやすく、シャワーで刺激しやすい位置にあります。後はシャワーお灸のルールにのっとって刺激するだけ。所要時間は4分程度。

冷えの他にも不快な症状に効果があるツボが紹介されています。面白いところでは、夜の飲み会に備えて、あらかじめ消化機能とアルコール代謝機能の強化しておくという使い方。飲み会の前にシャワーお灸をしておき、さらに帰宅後も温めておくと効果的なのだそうです。

東洋医学は難しくて挑戦しにくいと思っていました。特に「お灸をすえる」という言葉があるように、お灸は「コワイもの」というイメージが。ところが2000年の歴史を持つお灸が、シャワーで手軽に代用できるというのは驚きの方法でした。ちょっと試してみたくなる健康法です。(中山寒稀)

冷えない人はやっている シャワーお灸