NPO法人企画のたまご屋さんは、今年、大きな節目を迎えました。設立から12年にして、企画のたまご屋さんから生まれた書籍が、ついに500冊を達成!
それを記念して11月16日に開催した「企画のたまご屋さん500冊達成記念パーティ」の様子と、2016年「企画のたまご屋さん大賞」をお伝えします。
もしかして、500冊達成?
「今年、企画のたまご屋さんから生まれた本が500冊に達するのでは?」という話が持ち上がったのは、2016年の年が明けて間もない頃。たくさんの編集者さん、著者さんの力を借りて達成した500冊になります。企画のたまご屋さんとしては何をすべきか。様々な案が出る中で、メンバーによる議論を重ねました。
そこで、よりたくさんの編集者さんに企画のたまご屋さんをご理解いただき、今後もより多くの著者さんとの縁を結んでいくために「500冊達成記念パーティ」を開催することとなりました。
出版プロデューサーが持ち寄った「たまご書籍」への思い
会場となったレストランのフロアの中心には大きなテーブルが2つ置かれ、歴代の「企画のたまご屋さん大賞」受賞作品と、それぞれの出版プロデューサーが持ち寄った思い入れが深い書籍が、コメント付きで並べられます。コメントを書く出版プロデューサーの姿は、なんだか楽しそう。
お互いが持ち寄った書籍に「この本、懐かしい!」という声が上がりつつも、限られた時間の中での準備に打ち合わせ、スライドのチェックに、台本の確認。やることは山ほどあります。準備万端で出席者してくださる方を迎えるために、残念ながら感慨に浸る暇はありません。受付開始時間が迫るにつれ、たまごメンバーの中にも緊張感が走ります。
ベストセラーに結びついた出会い
ワインを片手に寛いだ雰囲気のなかパーティがスタート。まずは、企画のたまご屋さんをつうじて出版された著者さん、担当編集者さんをお招きして、「企画のたまご屋さん活用術」をテーマに、トークイベントから始まります。
一組目のゲストは、『日本の大和言葉を美しく話す―こころが通じる和の表現―』の著者・高橋こうじさんと担当編集者の東邦出版・山本暁子さんです。
この作品がベストセラーになったことによって、全国各地で大和言葉ブームが生まれました。また、同作品は2015年の「企画のたまご屋さん大賞」を受賞しています。
お二人でパーティの前にも打ち合わせをしてきたというだけあって、信頼し合っている様子が会場全体に伝わってきます。また、ベストセラー著者になって、高橋さんにさまざまなメディアから多くのオファーがあったそうですが、「言葉」への思いを出版する前と変わらず、謙虚にやさしく語る姿が印象的でした。
続いてのゲストは、『ねこ背は治る!知るだけで体が改善する「4つの意識」』の著者・小池義孝さんと担当編集者の自由国民社・竹内尚志さんをお迎えしました。
『ねこ背は治る!』は出版から5年を経ているにも関わらず、今もなお、増刷を続けているロングセラー作品です。こちらのお二人は先ほどのやわらかな雰囲気とは打って変わって、絶妙なコンビネーショントークで会場を沸かせます。もちろん、長く売れ続ける書籍の裏側には、思い入れも裏話も盛りだくさん。笑いの絶えないトークイベントとなりました。
懇親会はリアルで会えるチャンス
名誉会長・吉田浩の乾杯の発声で、懇親会が始まります。
実は、企画のたまご屋さんメンバーと編集者さんは、メールのやり取りが圧倒的に多く、なかなかお目にかかれる機会がありません。また、お名前は存じ上げていても、実際にはお会いしたことがない方や、今回、初めて企画のたまご屋さんと接点を持ってくださった方もいます。
日頃お世話になっている編集者さんとゆっくりお話ができる絶好のチャンス。ここぞとばかりに、メンバーは、編集者さんにお声をかけます。こよなく書籍を愛する方が集う会。やっぱり話題の中心は、書籍に。編集者さんから、「こういう本を手掛けています」「こんな企画が欲しい」というお話を伺えると、とても参考になります。
また、企画のたまご屋さんの歴史ともいえる500冊リストや、出版プロデューサーがはりきって準備したコメント付きたまご書籍を手に取ってくださる方もたくさんいました。
とてもおいしいお店だったのですが、なかなかお料理が減らなかったのが少しだけ残念。皆さん、お話に夢中でなかなかお食事に気が回らなかったようです。(中山寒稀)