幅広い立場で出版業界に関わる、いわゆる仕事人間なお方。趣味や活動の幅も広く、オーケストラでのトランペット演奏やラジオのパーソナリティもこなすマルチ人間です!
――― NPO法人企画のたまご屋さんに参画したきっかけを教えてください。
一時期、出版業界を離れて仕事をすることになってしまったのですが、出版の世界と距離をおくことにならないように活動の場を探していました。その時に企画のたまご屋さんが出版プロデューサーを募集していることを知り、応募したのがきっかけです。
企画のたまご屋さんのビジネスモデルが素晴らしいと感じました。企画を応募する人は、成果報酬として印税の一部を支払うとはいえ、自分のお金を持ち出すことなく、数多くの編集者に企画を見てもらえる可能性があるのですから!
――― 印象に残っている作品はなんですか?
やはり、私にとっては『ねこ背は治る!』(小池義孝/自由国民社)です。
当時、他の出版プロデューサーが誰も手をあげていない企画としてポツンと残っていた企画だったのですが、なんと企画のたまご屋さん最大のベストセラーになったのですから。原稿も素晴らしくよく書けていたのに、なぜ誰もプロデューサーとして立候補していなかったのか不思議でした!
出版企画ってそういうものなのですよ。誰かの目にとまるチャンスがあれば、ベストセラーになる企画もあるはずなのです
――― オーケストラでトランペットを吹いているそうですが、音楽が好きなのですか?
音楽は大好きです。父親は私を野球選手にしたかったようで、リトルリーグでピッチャーをやっていたこともあるのですが、小学校の時に出会った音楽の先生の影響で、野球を辞めて器楽部に入部しました。そこで電子オルガンやコントラバスの担当をすることになり、音楽に目覚めていきました。中学校の時にはリコーダーコンテンストのアンサンブル部門で全国・銀賞をとったこともありますし、トランペットに関しては、そろそろ経験年数40年になろうとしています。
音楽はどのジャンルでも大好きで、クラシックだけでなく、ジャズやJ-POP、アイドルソングまで幅広く聴きます!
――― ラジオ番組のパーソナリティーも担当されているのですか?
2020年1月からレインボータウンFMにて、毎週月曜日にラジオ番組のパーソナリティーをやらせていただいております。2022年1月からは、同じくレインボータウンFMさんにて、毎週月曜日の19時30分〜50分の20分間で、本だけでなく文化全般を扱う番組をやらせていただく予定です。
以前、テレビの再現ドラマやバラエティ番組のエキストラなどをやっていた経験もあるので、それが役に立っているかもしれません
――― 今後の目標や夢をお聞かせください。
自分の枠にこだわることなく、幅広い角度から出版業界に関わっていければと思います。企画のたまご屋さんもそういう活動のひとつだと考えています。
なんでも前向きにチャレンジして、スキルアップをして行きたいと思います。
ーーー それでは読者に一言!
どんな企画でも他人に見てもらって、意見をもらうことが大切です。自分だけで温めないでください。たまご屋さんでは有料ですが個人コンサルティングなどもおこなっていますので、ぜひ活用してください。
一緒に、出版の実現を目指していきましょう!
プロフィール
山本 洋之 (やまもと ひろゆき)
凸版印刷、飛鳥新社、ウェブクルー、創藝社などを経て独立。現在は、男性向けファッションマガジン『PRODISM』などを発行する「合同会社スマイルファクトリー」の代表でもある。2020年1月より、レインボータウンFMにて、ラジオのパーソナリティーとしても活躍中。
2006年、NPO法人企画のたまご屋さんに参画。2017年度、4代目の代表理事に就任。